孤独死してしまった方の住居は、多くの場合は特殊清掃が必要です。
孤独死の傾向としては発見が遅れてしまうことが多いことから、通常の掃除や遺品整理だけでは対応できないからです。
腐敗した遺体を回収するとともに、体液や汚物の処理と害虫駆除、またはそれに伴うリフォームを必要とします。
しかし、目に見えない感染症対策も必要です。
特殊清掃時、孤独死した方の住居の感染症で最も気を付ける必要があるのは、ウイルス性肝炎です。
接触感染が原因となるため、床や壁などに体液が付着していると、そこを経路として感染してしまう恐れがあります。
ウイルス性肝炎は肝臓の細胞が壊れてしまう病気。
本来丈夫なはずの肝臓の機能自体が低下してしまい、肝硬変や肝がんなど治療不可能な病気を引き起こす可能性もあるのです。
B型およびC型肝炎ウイルスは合算すると300万人以上の患者が居るため、国内でも最大規模の感染症と言われています。
孤独死の現場では、接触感染による感染症も少なくありません。
腐敗した遺体の除去とともに特殊清掃を行い、必要に応じて床や壁、構造体自体のリフォームも対応します。
乾燥した血液を感染経路とするケースもあるため、丁寧に処分や解体を進めなければなりません。