特殊清掃業とは、事件現場清掃業(Crime Scene Cleaners)とも呼ばれる清掃業の一種です。
事件や事故、あるいは自殺などの変死を遂げたケース、孤独死や孤立死によって死亡の発見が遅れてしまった場合、室内の状況は大いにダメージを受けています。
この時、通常の清掃業では原状回復の作業が対応できません。
遺体の腐敗や腐乱に対して復旧業務を行うのが彼らの仕事となるのです。
特殊清掃業は変死体があった屋内外の汚染除去や血液除去を行います。
さらに、腐乱してしまった遺体の体液や肉片を除去します。
また、部屋の消毒や消臭、ハエやウジといった不衛生害虫の駆除なども業務に含まれます。
つまり、死亡事故ないしは事件があった部屋に対して、次の入居者がスムーズに入居できるように原状回復を行わなければなりません。
特殊清掃業の特徴として遺体を部屋から運ぶことから、他のサービスも一貫して行うケースがあります。
たとえば、遺体の外見を回復させるためのエンバーミング処置にも対応。これは、消毒や保存といった処理に加え、必要に応じて遺体の修復作業をするものです。
他にも葬儀や供養、お払いなどの手配もすることがあり、特殊清掃に付随する業務を行うこともあります。