2000年代以降、新たな仕事として登場した特殊清掃業。まだ一般的に浸透していないサービスであるため、料金面が不透明とお考えの方も多いと思います。特殊清掃業の見積書にどのような内容が記載されているか知ることで、料金比較や相場の情報収集が容易になるでしょう。ここでは、特殊清掃業の見積書の内容についてご紹介します。
まず、サービス内容として最も分かりやすい特殊清掃。
これは、遺体および汚物の掃除や害虫駆除、消臭といったすべての業務を行うケースです。
入居者が亡くなった直後の部屋に対して、人がいないだけの状態まで戻す方法であり、遺品回収は含まれないものとするのが一般的です。
死後、最初に行うのは汚物掃除。
遺体からは腐敗液や血液、汚物などが出ます。これを処理する仕事です。
次に挙げられる害虫駆除は、遺体にたかるウジやハエなどを殺虫し、その死骸を除去します。
また、消臭や消毒は腐敗臭や死臭除去、感染症予防のための殺菌といった作業になります。
建物の管理人様が個別に依頼するケースもあります。
特殊清掃業の見積書で料金が変わる理由として、死後経過日数や作業時間帯、交通費が挙げられます。
日が経つほど遺体も腐敗し、部屋のコンディションも悪化します。
また、作業する時間帯は深夜、早朝などに左右されますし、遠方の業者に委託する場合は交通費も高くなる傾向があります。
この点を考慮して比較検討しましょう。