高齢者では暑さ、寒さに対する感覚が鈍くなり、身体の反応も弱くなっています。暑くても汗をかきにくく、汗の量も少なくなります。
熱中症は年代別にみると、高齢者と4歳以下の子どもに多く、10歳代後半や45~55歳の働き盛りでも目立つようですが、特に75歳以上の高齢者には死亡例が圧倒的に多いことが分かっています。
若年層では屋外での運動や仕事により熱中症を起こしますが、高齢者では、屋外の場合でも散歩や買い物などの日常活動中や屋内でも起こる割合が多いそうです。
熱中症の前触れとして起こることが多い「こむら返り」や「立ちくらみ」を見逃さないようにしてください。
もし、このような症状が起きたら、直ちに涼しい場所に移動して、首すじ、脇の下、脚の付け根などの太い血管が通っている部位を冷やすようにしてください。
高齢者では発汗が少なく、暑いという感覚が鈍くなっているため、「暑い」と感じたときは注意が必要です。
高齢者自身はもちろん、まわりの人も、室内の温度や、水分をとらせるなど、気を配ってあげることが必要になりますね。
特に一人暮らしされているご高齢者さんには、地域ぐるみで助け合ってほしいと願います。